どこまでも続く一本道と 行き止まりばかりの迷路と その両方を交互に繰り返しながら 人は歩いていく 平坦な道は一瞬であり 回り道は近道であり けれどそこは決して通れず 足を棒にして 顎から汗を滴らせながら 人は歩いていく 時折並ぶ肩と差し延べられる手に 安堵と親愛の微笑みを浮かべ 自分がここにいる意味を ほんの少しだけ確認しながら 人は歩いていく どこまでも歩いていく