あなたは何も告げずに去っていった
さよならさえ言わずに
背中を送ることすら許されなかった私は
ベッドに潜ってひとりで泣いた

きっとこの世界のどこかで
あなたは同じ月を見上げている
同じ夜空の下にいる
そう思ったら少しだけ涙は止まった

何もかもを許してくれたあなたに
もうひとつわがままを言いましょう
私の一生分の思いを詰め込んだ
どうしようもないわがままを

だからどうか許してください
あらゆる偶然を創造して
あなたのいる場所に現れることを
いつかそう遠くない未来に
あなたと腕を絡めて歩くことを