あたしが欲しいのは暗闇だけ
光なんていらないの
世界中にたった一つしかない
出口の無い暗闇だけ

慰撫された憎しみが蓄積して
その暗闇を生み出すの
裂かれた愛情が散らばって
周りを壊れないよう硬く覆うの

ぬるま湯の希望は光を生み出して
暗闇をその中に隠そうとする
自己犠牲の刃をばら撒いて
硬い周壁を壊そうとする

やさしいやさしい光の愛撫は
暗闇を弱らせて壊していくから
あたしはいつもそれを恐れて
紅い河を視界に入れる

暗闇はあたし
光はあなた

分かり合えるはずなんかないのよ
愛してるものがまるで違うんだから

あたしが欲しいのは暗闇だけ
光なんていらないの