ひさしぶりに晴れた日の夕方
山裾を夕焼けが紅く染めていた
雲と交じり合いうねるように天を目指す紅に
僕はなぜだか怖くなり、泣きたくなった

きっと僕たちはこの夕焼けを見るために生まれてきたんだ
降り注ぐ雨を頭から浴びて
水溜まりをばしゃばしゃと駆け抜けて
空にかかる虹を見上げるために生まれてきたんだ

月に見守られて眠っている子ども達
きっと明日はいいことがあるよ
だから、太陽がおはようと言ったら目を開けてね

そして澄み切った青空を見上げて
夕焼けが焦がれた
あの美しい青空を