空景色


変わらないままでいたんだね 懐かしいあなた
こんなにも長い月日をかけて 僕は歩いてきた
年老いた僕の目の前で あなたは眩しく笑う
まるで昨日までずっと会っていたかのように

あなたの姿を見にきたんだ
どうしようもなく苦しくなったから
闇の中で手探りをして 小さな灯の欠片を抱いて
あなたに会いにきたんだよ

醜さと美しさ
誰もが抱えるいくつもの感情

それはきっと永遠に残るだろう
色褪せることすらなく
あなたの腕の中で 生き続けることだろう

さようなら。