こんなにも晴れやかな日差しの下で

人知れず泣く人がいる
人知れず死ぬ人がいる
人知れず狂う人がいる

雲が空を覆い、豪雨が振り出してもそれは変わらない

差し伸べられた手
ぼろぼろに壊れた傘
ダンボールに蹲る小犬

この世でもっとも残酷な光景はどれなのだろう


――分かっていた。本当は、初めから

あなたの言葉と、私の心が繋がらない事など

それでも、信じていた

いつか、あなたを愛せる日が訪れると

愛したまま、憎める日が


青い鳥を探しつづけた、幼子の様に