足早に「時」は駆けてゆく
多くの人を置き去りにして

遠ざかる背中を見ながら足を動かす
立ち止まることも、追いつくことも叶わず
体は無意識に走る道を選ぶ

過去が私を追い越していった
「あの時」を思い起こさせないように

「時」は決して休もうとしない
それを止める術はただ1つ
私が私を忘れること

その道を選ぶことすら出来ぬまま
今日も私は「時」を追いかける

ウサギはカメより先にゴールするんだよ
だってこれは「現実」だから