「カレイドスコープに眠る君に」


色彩の表現の限界を超えた
夕焼けも海も木々や花々総て
捧げたいと想う相手はもういない

透き通る宵闇の悪夢と
神からの御加護を受ける印と
人間の原罪の印と
ゴルゴダに落とされた血と

忘れる事の出来ぬ何もかもを
抱えたまま生き続ける道を選んだ
カレイドスコープに眠る君に
夜が明ける瞬間を見せられるだろうか

溶け合わぬ光彩の中で