迷い込んだこの森は 自らが造り出したもの その深い穴も 先の見えない小道も 息の詰まりそうな狭い部屋も すべて まるで意味のない事だ ただの思い過ごしだ そんなことは分かっている 誰よりも分かっている それでも また森は生まれる 前触れもなく 不意に そうして 自分の中にある安堵を 1つ1つ 削り取ってゆく 誰か教えて 傷つく事を怖れぬ勇気と そのまま歩いてゆける力を 手に入れる術を ねえ。 たすけて。