流れる雑踏にもみくちゃにされ 皺になった服と汚れた靴を眺めた こんなにも悲しく、こんなにも胸は痛いのに まぶたの裏は酷く乾いたままで 私自身を慰める感情でさえも 私を見限ってしまったのだろうかと 人ごとのようにぼんやりと思う 今日と言う一日の中で 正しいことも、間違っていることも 何一つ見つけることはできなかった けれど 私は今日と言う一日を生き抜いた それだけの事実を たったそれだけの事実を 誰か祝福してはくれぬだろうか 「おめでとう。」 と