総てを裏切る梟の真横で
少女は名も無き神の名を呼ぶ
舞い散る赤い命は大地へと
何一つ語らずに染み込んでゆく

時計台の屋根裏で
魔女の流す涙は空を切り裂き
大地に赤い雨を降らすけれど
その雨に染まった布を纏う
サディスティックな老人達には
それが何の事かも分からないままで

大理石に埋もれたマリア
僕の声が聞こえている?
石の重みで浮き上がれなかったあの子の
聞こえない叫びは届いている?

ガラス玉の上を歩こう
全ての皮膚をうち破る様に
素足のままで踊り狂おう
それが僕たちに許された最後の 「distiny」……