今君は包丁を手にしている。
      そして目の前には憎むべき輩がいる。
      君の周りには誰一人いやしない。
      これは真実だ。嘘一つ無い。
      ……さあ、君はどうするだろう?

      つまりそういうことなのだよ。
      偶然とバイオリズムとの出会い。
      必然と君の意志との遭遇。
      ただそれだけなのだ。そこに理由はない。
      そして、本当の「裁くべき罪」もない。
      僕らが決めたのは一つの「道」だ。
      生きるために作り出した、一つの規律だ。
      それが地球規模において正しいとは誰も言えない。
      そういうこと。
      そういうことなのだ。

      今君は包丁を手にしている。
      そして目の前には憎むべき輩がいる。
      君の周りには誰一人いやしない。
      これは真実だ。嘘一つ無い。


      ……さあ、君はどうするだろう?