君の声が聞きたくなくて
耳を塞ぐだけじゃ飽き足りなくて
僕は僕の耳を削ぎ落とした
でも君の動く唇が
何を喋っているのかを分からせて
僕は君の喉を潰した
僕の目を潰さなかったのは僕のエゴだよ
だって君の姿が嫌いな訳じゃないから
でも人形みたいにはしないでくれるかな
動かないキレイなものは怖いだけだよ
君は僕のもので君は人間でそして僕は君のもの
これ程に素敵な事があるだろうか
今すぐ僕の血を君の躰に注いだって良い
優しさはいつだって狂気に変わる
愛憎なんてものを捨てて生きられたら
今より楽になれるのかな
……僕がこの心臓を潰すよりも?