天使の仮面を被ったお前が私を引き上げた
怖いものはもうないよと微笑みながら
神の言葉を真似て私を赦すと言い
私の体をやさしく抱きしめた

やめてくれ
その顔を私に向けないでくれ
その手で私に触れないでくれ
お前は私と同じだというのに
私と同じ、みにくい人間だというのに

私はお前が怖くてたまらない
天使の仮面を被ったお前が
神の言葉を真似るお前が
己が人間であることを忘れていることにすら
気づかぬお前が